伊豫永プレス工業株式会社 法人登記の経緯  

          [ 戦時中の時代に登記 ]
     登記日は昭和拾九年八月壱日と記されています。
     7月7日   サイパン島守備隊 玉砕。
     7月18日  東條内閣総辞職
     7月21日  米軍 グアム島に上陸開始。
  10月25日    神風特別攻撃隊(敷島隊)出動
  11月24日 マリアナ基地からB29東京発空襲
  といった、戦時状況でした。
     当初の登記の所在地は、下記の通りです。              
  福岡県宗像郡東郷町大字田熊八百番地の一
    代表取締役は伊豫永鐵吉と明記されています。

 
     [ 戦時中は軍需向けの製品が主流 ]
  会社名は、当初、九州抜物工業有限会社と
     されていましたが、現在の伊豫永プレス工業に
     改名されています。当時は、英文登記は不可
  でしたので、「プレス」をカタカナ表記としました。

    業務目的が、設立当初、航空機用部品、船舶用部品
  電気器具部品
となっていたようです。



 
                  [ 戦後、民生品の製造へ ]
  戦後、業務目的が軍需産業から、民生製品へと
    変更され、家庭用金物、鉱山用座金類、建築用金物
  などの製品に変わりました。
    時代の変遷がこの謄本からもよくわかります。